10歳年下の部下を溺愛しすぎて困ってます
一瞬自分に都合のよい展開を妄想してしまった。

例えば彼に僕も一緒に戻ります、とか。

ご飯おごってくれませんか?とか。

だが、彼は呆気なく帰ってしまった。

当たり前だ。

小説じゃないんだし…。

はぁ、と私は小さく溜め息をついた。

そしておとなしく会社に戻り、虚しく家に帰ったのだった。

特に期待してた訳じゃないのに、なんでこんなに虚しく感じるんだろ。

自分でもよく分からない。

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