最強の暗黒龍は喪女にゾッコン ~VRMMOの裏ボスが子作り前提で求愛してきました~
第15話.まあ、バレますよねw
夕日を背にした功一郎。
逆光で眼鏡だけが不気味に光っている。
姉を心配して訪ねてくれた弟に不気味って言っちゃいけないけど、不気味なものは不気味なんだ。
そう思っていたら、功一郎の手の平が額にそっと触れてきた。
その行動が不意打ち過ぎて、両肩が跳ね上がった。
「僕の目には、熱なんてなさそうに見えるんだけど」
「う、うん。ちょっと寝たら、下がったみたい。もともと微熱だったしねぇ」
歯切れの悪い私に首を傾げたが、切り替えの早い功一郎は革靴を脱いで、まっすぐキッチンに向かった。
私もその後に続く。平常心、平常心を保て……心穏やかに。
その途中、寝室の前を通り過ぎた時はハラハラしたが、功一郎は素通りした。
ほっと胸を撫で下ろした。
エヴィエニスとは、やましい事は何にもしてない。
してないけど……。FPSゲーやホラゲーで敵から逃げている時並に緊張している。
心拍数が尋常じゃない。心臓が爆発するんじゃないかと杞憂してしまう。
と、言い聞かせていたんだけど……。
「体調が悪い人の食事量じゃないよね、これ」
「はぁんあッ!」
功一郎の表情が、非常に渋い。眉間の皺が一気に深くなった。
逆光で眼鏡だけが不気味に光っている。
姉を心配して訪ねてくれた弟に不気味って言っちゃいけないけど、不気味なものは不気味なんだ。
そう思っていたら、功一郎の手の平が額にそっと触れてきた。
その行動が不意打ち過ぎて、両肩が跳ね上がった。
「僕の目には、熱なんてなさそうに見えるんだけど」
「う、うん。ちょっと寝たら、下がったみたい。もともと微熱だったしねぇ」
歯切れの悪い私に首を傾げたが、切り替えの早い功一郎は革靴を脱いで、まっすぐキッチンに向かった。
私もその後に続く。平常心、平常心を保て……心穏やかに。
その途中、寝室の前を通り過ぎた時はハラハラしたが、功一郎は素通りした。
ほっと胸を撫で下ろした。
エヴィエニスとは、やましい事は何にもしてない。
してないけど……。FPSゲーやホラゲーで敵から逃げている時並に緊張している。
心拍数が尋常じゃない。心臓が爆発するんじゃないかと杞憂してしまう。
と、言い聞かせていたんだけど……。
「体調が悪い人の食事量じゃないよね、これ」
「はぁんあッ!」
功一郎の表情が、非常に渋い。眉間の皺が一気に深くなった。