最強の暗黒龍は喪女にゾッコン ~VRMMOの裏ボスが子作り前提で求愛してきました~
私の我慢もここまでだ。
ダンッと、机を両手の平で叩いた。
その反動を利用して、椅子から勢いよく立ち上がる。
次に、スタンドライトの傘を引っ掴んで、持ち上げる。
白熱灯より明るいLED光源で直接、エヴィエニスの顔を照らしてやった。
抵抗された時の抑止力として、空いていた方の手にはフライ返しを持つ。
一世代前の刑事ドラマでよく目にした光景。
一度で良いから、やってみたかったんだ。
ちなみに重要参考人や容疑者にカツ丼を提供するのは、誘導尋問に当たるから違反行為だ。
「だーかーらー、それは煉獄の暗黒龍のプロフだろうがよ! 私が聞いてるのは、貴方自身の個人情報です。なりきりユーモアはいらないんで、真面目に応えてくださいね」
「その光源を我の顔に当てるのはやめろ。流石に眩しいぞ」
「やめて欲しかったら、ドラゴンだって言う証拠見せてみろよ。 見せられるもんならなぁ!」