最強の暗黒龍は喪女にゾッコン ~VRMMOの裏ボスが子作り前提で求愛してきました~
「い、いいですよぉー。見せてくれたら……貴方が着ている服代は請求しませんし、番云々の件も検討してあげましょう」
「……交渉成立だ。決して、違えるなよ?」
そう言って、椅子から静かに立ち上がる。
テーブルから少し離れた場所、家具の置かれていないスペースに立つと、スーっと大きく息を吸い込む。
目を閉じて、精神統一でもしているつもりなのだろう。
だが、それでは龍である証明にはならない。
小刻みに震える腕を押さえつつ、小さく鼻で笑う。
と、エヴィエニスが目を見開いた。
次に見た光景に私は、我が目を疑った。