最強の暗黒龍は喪女にゾッコン ~VRMMOの裏ボスが子作り前提で求愛してきました~

 私の好きな男性のタイプは、色白で金髪、物腰が柔らかくて、紳士的な細面のイケメン。
 もちろん、二次元限定の話だ。
 リアルの男には、申し訳ないがあまり興味がない。

「あれ? と言うことは。昨日の夜の騒動は、夢じゃなかったってことですよね?」

「ん? ああ、そうだ」

「私の部屋、エヴィさんの咆哮でメチャクチャになったはずなのに……」

 エヴィエニスの咆哮(告白)で、部屋は壊滅状態。
 私はふっ飛ばされて気絶した。
 でも、部屋にその痕跡は微塵も残っていない。
 だから、全部夢だったと勝手に解釈したのだ。

「勝手が分からなかったとは言え、本当に申し訳ないことをしたと思っている」

「謝罪は、私の目を見て言ってくださいねー」

 バツが悪いのか、そっぽを向くエヴィニエスにマジ切れしたい衝動を抑える。
 荒れた部屋を元に戻したのは、彼と言う事になるが、一体どうやったのだろうか?

「ぐちゃぐちゃになった部屋は、どうやって元通りに?」

「魔法を使った」

「おっと。今サラッと、チートの使用を暴露したね!?」
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