最強の暗黒龍は喪女にゾッコン ~VRMMOの裏ボスが子作り前提で求愛してきました~
第11話.暗黒龍と初カップ麺
エヴィエニスは眉毛を八の字にして「うーむ、うーむ」と悩んでいる。
悩み方がショッピング中の女子みたいで、シュールな笑いで私の腹筋が刺激されている。
早くしないとキッチンタイマーが鳴ってしまうんですが……。
「早く選ばないと、麺が伸びちゃいますよ?」
「伸びる!? メンが伸びるとな? ヒナタ、そのメンとはなんだ? 生き物なのか?」
「いいから、まずは選んでくださいよ。そしたら説明してあげますから」
「う、うむ!」
ああ……このエヴィエニスがムキムキのイケメンじゃなくて、褐色肌で角と尻尾のオプション特典付きのショタだったら、メチャクチャ可愛かっただろうなぁ。
間違いなく、頬擦りして、ペロペロ舐め回してた。
お巡りさん呼ばれるの覚悟で、「もう、ショタコンでいいや」って呟きながら、親指立てて性癖を投げ出したよ。
暗黒龍の苦渋の決断。選ばれたのは味噌味でした。
ペリリッとフタを剥がすと、エヴィエニスも見よう見まねでフタを剥がす。
「これは、どうやって食べるのだ?」