月がみていて
「カァ君やるなぁ〜。」
近寄りがたい集団、だった。

なのにアタシに近づいて、

思わず唾を飲み込んだ。

「ケンカ、好き? 」

ズームアップした(トワ先輩)

アタシの緊張感は最高潮!

「誰が、〝ケンカ好き〟やって?」

沸いて出るような(ヤンキー)の群れ

気付くと、アタシは囲まれ

顔はひきつる、新たな緊張は走る…。


「派手にやったな。」

「カラマレタ? 」

「女子同志で? 何処で? 」

「(何人VS何人?」

「次は呼んでや! オモシロそう…。」


No.15のテーブルに、つまりアタシの周囲には
軽く20人は集まった

「お前ら、自分のトコへ、戻れ! 」

カァ君のひと声で、皆が散ってテーブルに戻る


洋子は笑い

「やっぱり、私のカァ君や! 」

裕子はうっとり眺めていた。



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