月がみていて
―“子供の頃、親から虐待されていた。”

 『・・・。』

「望って、いつも傷だらけやし、

放っておけない的な感じ、

分かる? 」

「それって、愛情ではなく、同情? 」(洋子)

「・・・俺にはそう見えるけど。」(山下君)

「彼女、おるって。」(マキ君)

洋子は叫んだ。

「そんなん、望が可哀想! 

いくらトワ先輩でも、私は許されヘン!!! 」


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