月がみていて
今から6年前…
「おにいちゃん、おかえり!! 」
暴走族の朝帰り。
当時3才の美里は必ず、俺の膝に座りたいとせがんだ。
「!! 」
美里の体にはいつも
(タバコの火を擦り付けた跡)や、
(暴力によっての青あざ)が
服の下に、隠されていた。
「くそばばぁ! こら、ブタ!!」
「おにいちゃん、みさとが
(階段)からおっこちたん。」
(最低の家庭環境)
それなのに、いつも美里は笑っていて、
母親から暴力を受けたなどと、
ひとことだって発しない。
「みさとが、こけてん。」
小さなココロで、不出来な母親を庇った。
「おにいちゃん、おかえり!! 」
暴走族の朝帰り。
当時3才の美里は必ず、俺の膝に座りたいとせがんだ。
「!! 」
美里の体にはいつも
(タバコの火を擦り付けた跡)や、
(暴力によっての青あざ)が
服の下に、隠されていた。
「くそばばぁ! こら、ブタ!!」
「おにいちゃん、みさとが
(階段)からおっこちたん。」
(最低の家庭環境)
それなのに、いつも美里は笑っていて、
母親から暴力を受けたなどと、
ひとことだって発しない。
「みさとが、こけてん。」
小さなココロで、不出来な母親を庇った。