月がみていて
俺はその場所に、いたたまれなかった。

アイツを守ってやれるどころか、

自分のやるせない気持ちと(闘う毎日)

タバコを覚え、酒を飲み、

そしてバイクを走らせた。

―そうしていないと、立っていられないほど、つらくて生きていけなかった。

いつの頃からか、外泊は当たり前。

学校には、気まぐれで通い、

先輩の溜まり場や、

とにかく楽しく過ごせる場所を求めて、

さ迷っていた。

美里が危険だったとも考えずに…
< 119 / 233 >

この作品をシェア

pagetop