月がみていて
いつもの調子で手を振り上げた(父)

「この顔いらん、から!

 ボコボコにすれば? 」

アタシは挑発した。

「・・・。」

拍子抜けした(父)はアタシの迫力にのまれ、

その夜、外泊した。
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