月がみていて
―(暴力の嵐)を・・・ただ、アタシは受け止めるだけ
「こんな夜…最低最悪ヤ!」

そう呟きつつ、涙の父親に殴られていた…アタシがいた。

(あと何回、続くんやろう…)

それは、(深刻な感情)

(どれくらい耐えれば、終わるん?)

父親が暴れた後は家でなら必ず、大の字で寝そべる。
そしてアタシは、こんな夜、いつも月を見上げていた。

《アタシの中に、もう(父親)という存在は…。

確固たる者の中から、消えかかっていて・・・。》

そして、いつもそんな(次の朝)には必ず・・・

(朝食の香り)が

アタシを目覚めさせてくれた。

「今朝は、淡路島のたまねぎとわかめ。

最高の味噌汁、できたでぇ〜。」

(父―酒=いい人)

この単純な式は永遠に成立ちそうで、実はなんだか怖い!


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