月がみていて
トクサンはそんなアタシを多分、知ってる。

「“お客様のご要望”にお答えするために・・・。」

「“お客様”って、そんな人、この店に来る? 」

アタシは久々に、(笑いの壷)にはまった。

「お待たせ。いつものラーメン・ギョーザ定食。

 だから、笑いすぎやって! 」
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