月がみていて

<バイバイ>

アタシは大袈裟に手を振った。
「トクサン、バイバイ。」

「腹減ったら、いつでもおいで! 」

気の優しい、笑い顔の温い人。

「そんな事言うたら、ここ潰れるでぇ〜。」

ここに来れば、嫌なことをクリアできた。


そして、今夜もアタシは元気を貰い、

再び‥夜の中へと歩き出した。


< 178 / 233 >

この作品をシェア

pagetop