月がみていて
「望、大丈夫か? えらい荒れてる、な…。」

今は普通のお父さん、みたい。

「アタシ? 大丈夫じゃないよ!

この家のせいで、気がおかしくなってる! 」

父の手が、アタシを抱きしめようとしたが、

即座にそれを拒否した。

「もうええから、親子ごっこは!」

アタシの言葉に過敏に反応した。

父の形相は一気に鬼のように変貌し、

いうまでもなく、やっぱり、

それから、いつもと同じパターン…。

[生意気]なアタシは、当然のごとくに

打ちのめされたのだ。


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