月がみていて

<お母ちゃん>

お母ちゃんと一緒にいたことは、

たった4年前のこと。

なのに、随分(遠い昔の思い出)みたい。

ちょっと思い出すだけで、

母の匂いが恋しい。

ふくよかな胸に抱きしめられていた、

あの頃の自分が羨ましい。

(寂しい)

素直に、「おかあちゃん」と甘えたい・・・

当たり前の欲求なのに、

受け止めてくれる人は

アタシの傍にはもういない。
< 189 / 233 >

この作品をシェア

pagetop