月がみていて
トワの頬がアタシ頬に重なる。

プラス、トワの手が首もとの傷口を押さえ…。


(自覚症状)のないまま、

まるでアタシの視界は(かすみ雲)・・・

うつろな意識に陥った。

ぼんやりと映る窓の外。


「これが、最後かなぁ? 」

―(昼間の月)を思い浮かべながら。
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