月がみていて
「ヤンキーって、えぇ人ばっか? 」

『ブッ! 』

口に含んだコーラの噴水。

「汚(きた)なー! 」

アタシは紙ナプキンで顔を拭いた。

そして、再び…

「トワ、望、やばくない? 」

「このメンバーが、えぇ人って…。」

「あり得ヘン。」
「世間知らずもイイとこ!」

「本間はお兄さんたち、怖い人たちなの。」

「完璧に、アタシを馬鹿にしてる?」

『してない、してない! 』

声が合わさる、余計に怪しい…。

そんなアタシ達を、客観視してる(トワ)

アタシには、彼の目線が傷口より、痛かった。
だから…

< 39 / 233 >

この作品をシェア

pagetop