月がみていて
{私の家族は平凡です。

父と母とアタシと弟の4人家族で、

小さな家に住んでいます…。}

確か(小2)の時のモノ。

今思えば、あの頃…。

父の暴力はまだマシで、

今程では、なかった。

“あざの残る母の顔”は思い出せるが、

この顔のような“傷跡”は、記憶にない。


それ以外の(あの家)は、“平凡な家庭”。

父は運送会社、母はスーパーのレジでパートタイマー

アタシは小学生で、弟は幼稚園。

“参観日”に“懇談会”…“運動会”には家族でお弁当を食べた。

あの秋の日、家族の笑顔、応援する声…。

思い出は、悲しい。

だから、洋子の作文はやっぱり笑えなかった。

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