月がみていて
アタシはあまり心配しない。

思い悩む事が憂鬱で、無意味だと知っているから…。」

アタシ10歳の時、「お母ちゃん、帰ってくるかな〜。」

アレは小4の夏休み。

ジリジリと焼け付く日々…。

朝、早く起き、

{その頃、まだ父が毎日家に戻ってきていた}

食事は手作りする「いただきます。」と、(家族)していた頃

「今日は何するんや? 」

「勉強して、お昼ご飯食べて、宿題して…」

父は不思議そうに

「勉強と宿題と、分けてるんか? 」

そう聞いてくれた。

アタシは得意げに、

「うん。勉強は読書とか、教材したりする。」

そういった。

「勉強もええけど、外で友達と遊ばへんのか? 」

アタシは気をつけて、こう言った。

「…友達、ネェ…。皆、おじいちゃんの所へ行ったりするから…。」


< 60 / 233 >

この作品をシェア

pagetop