月がみていて
父は元々、いい人で、

几帳面の真面目すぎ・・・。

自分を責めて、悔やんでみたり、

家を出た“あの人”への憎しみや恨み・つらみを、はき続け

いつまでたっても(同じこと)

その暴力は暴言と共に

あたしの心と体を痛めつけた。

その頃、父は週に五日、

泊まりの仕事を引き受けて

アタシは父の帰宅する週の二日、

顔を合わさぬようにと

時間を見計らっては

家を抜け出す
< 8 / 233 >

この作品をシェア

pagetop