月がみていて
それより、おなか空いてへん? 」

私はゆっくりと袋から箱を取り出すと、

「わぁ! もしかして、ピンクのテントのプリン?

でもなんで、アタシの好物知ってるん? 」

望は相変わらず、だった。

自分の冗談にウケルらしく、

時々「痛い! 」っと、叫んでいたが

それでもまだ笑っていた。

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