運命なんて信じてない!


ピコン♪


スマホから通知音が流れる。

3週間ぶりぐらいの彼氏からの連絡だった。


【今日の夜、話があるから
19時にいつもの店で待ってる。】


ほぉ〜なかなか、珍しい連絡だな。
仕事が忙しい忙しいが口癖な彼はあまり自分から
誘ってくるタイプではないのだ。

てか話ってなんだろ?
あ!でも今日って17日だよね、、
記念日だから???


もしかしてプロポーズだったりして?
いや、それはないか!!
うん、ナイナイ。
今朝見た占いが少し良かったから
いいように考えてしまう。


【了解!】


っと一言返して会社に急ぐ。


「あ!世那!やっと来た!」


私を見て一目散に駆けよってくる同期の
高畑 裕梨。


「おはよ、なになに〜?」


「今日夜空いてない?合コン!
人数足りないんだって!」


「いや、わたし一応彼氏いるんですけど。」


「チッ、そんなのわかってるっつの!
人数足りないんだから数合わせぐらいいいじゃん!彼氏おるのがそんなえらいんか??」


裕梨は大阪出身でたまに興奮すると関西弁が出る。


「おぉ〜コワ、、口悪いなぁ。
そんなんじゃないけど今日話あるから会おうって言われててさ。」


「え、なにそれ。別れ話??
他に好きな女ができたんだ。別れてくれ。」


「ちょっ、ちょっと、縁起悪いからやめて?」


「あんたしか誘えるのおらんかったのに、、
どーせ欠員はもう埋まらんし、彼氏と会ってからでもいいしおいでよ。」


「どんな女だよ。私は!」


「まぁまぁ、考えといて?
一応場所とか決まったら送るしさ!
んじゃ!またお昼ね〜」


部署の違う祐梨はわたしの返事を聞くまでもなく行ってしまった。


全く、本当に勝手な奴なんだから。


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