恋を忘れた君に


「良かった。ありがとう。」

顔は背けたままだが、何となく表情は読み取れた。
不意に、ぽんぽん、と頭を撫でられた。
子供をあやしている様な、そんな気持ちでいるのだろうか。
その手のひらはとても暖かく感じられた。
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