恋を忘れた君に

ななせ、相田さん、沢渡さんは同じ方向に住んでいるようで、私だけが一人寂しく別方向へと向かった。
一人で大丈夫?送っていこうか?とななせが心配してくれたが、子供じゃないんだから、とその心配を押し切った。

祭りの後の静けさった言うんだろうか。
さっきまでがとても賑やかで、楽しかった分、一人になった瞬間がとてつもなく寂しい。

自宅の最寄り駅に着き、とぼとぼ、自宅へ向かうのであった。



それが私たちの初対面だった。
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