私はあなたのストーカーです


新しいスマホが欲しいな。使いたい場面いくらでもあるのに。使いたくて、うずうずしているのに。


お母さんにだっていつ壊れたことがバレるか。

そろそろ連絡とれないこと悠も不審に思い始めていそう。


「僕もやるよ」
「……パズル?」
「なんでも」
「ゲーマーなんだ。藤ヶ谷くん」
「引きこもりだからね。よかったらフレンド登録してよ。ヒナコちゃんの協力があれば、ゲーム有利に進めたりアイテムもらえたりするんだよね」


言われてみると、そんな機能あったなあ。

そこまでやり込んでいないから欲しいと思ったことなかった。


「あー、今スマホ……なくて。協力してあげられない。ごめんね」
「へえ」


まだ、心は大丈夫。


栗原先生がいる限りは、大丈夫。


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