私はあなたのストーカーです
「お母さん恥ずかしい」
――え?
「必死に育ててきて。高校だって、タダで通えるわけじゃないんだよ?」
「わかってるよ、お母さん」
私は、私なりに精一杯、やってるよ。
死にたくなったけどなんとか生きてるよ。
「わかってたらこんな点とらないでしょ。遊んでばかりいるから」
「違うよ。テスト前に勉強してたの、知ってるでしょ?」
いつも見てくれてたわけじゃないけど。
「お母さんが、酔っ払って悠と話し込んでたときも。私は一人で黙々と部屋で机に向かって――」
「部屋にこもってたのは知ってるけど。部屋であんたが何してたかまでは知らない。ほんとに勉強してたの?」
「お母、さん」
「嘘ついてない?」
どうして、信じてくれないの。
そんなに一方的に話してこないで。
私の話に、耳を傾けてよ。