私はあなたのストーカーです


運転席に乗り込んでシートベルトをかけた先生がカッコよすぎてドキドキが増す。


車内の、独特の香りも先生の香りだと思うと心地良いし。


腕まくりされたシャツから見える、血管の浮いた腕も。


散髪して日が浅い、爽やかな髪型も。


喉仏も。


意外と長いまつ毛も、なにもかも、見ていてドキドキさせられるんだ。


「えーっと。聞いてもいいか?」
「…………」
「いや。やっぱり俺の話をしようか」
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