私はあなたのストーカーです
迷惑ではないの?
「私の気持ち、迷惑じゃ、ないんですか」
「ああ」
「でも。応えられませんよね、先生」
嬉しくは、ないんですよね。
「ここで突き放して死なれでもしたら困るから。優しくしてくれるんですか」
「宇崎」
「ごめんなさい。めんどくさい生徒で、ごめんなさい」
「俺はお前の担任の先生で。お前は、生徒だ。わかるよな?」
わかるなんてものか。
何百回、何千回と考えては落ち込んだ事実だ。
「俺が困るって言ってるのはさ」
いつの間にか車は出発していて。
だけど、そんなこと、気にならなくて。
このまま先生と、どこか遠くで、二人で過ごしたいなんて気持ちになっていた私は。