私はあなたのストーカーです


どうしてこのグループに入っちゃったんだろう。


仁依菜ちゃんと一緒にいたいからなのは間違いないけれど、麻美とも、他の子ともあまり波長が合わない。


恋、恋、恋。


恋愛中心の思想。

それがダメだとは思わない。考え方は人それぞれでいい。ただ、全面的に押し付けてこられるのは本当に嫌だ。


そう思いながらも、せっかくこうして出会えたわけで。これから一年間同じクラスで過ごす仲間で。


仲良くしたいなって思ってるのに。

そのために自分のあまり興味ない話も聞けば、買ったことのない雑誌を読んだりしてみてるのに。


「じゃあ、どうやって協力してくれるの」

「……え?」

「友達でしょ」


ひょっとしたら麻美は、私のこと、友達だと思ってくれていないのかもしれない。


< 22 / 353 >

この作品をシェア

pagetop