私はあなたのストーカーです
どうしてこのグループに入っちゃったんだろう。
仁依菜ちゃんと一緒にいたいからなのは間違いないけれど、麻美とも、他の子ともあまり波長が合わない。
恋、恋、恋。
恋愛中心の思想。
それがダメだとは思わない。考え方は人それぞれでいい。ただ、全面的に押し付けてこられるのは本当に嫌だ。
そう思いながらも、せっかくこうして出会えたわけで。これから一年間同じクラスで過ごす仲間で。
仲良くしたいなって思ってるのに。
そのために自分のあまり興味ない話も聞けば、買ったことのない雑誌を読んだりしてみてるのに。
「じゃあ、どうやって協力してくれるの」
「……え?」
「友達でしょ」
ひょっとしたら麻美は、私のこと、友達だと思ってくれていないのかもしれない。