私はあなたのストーカーです
それ以来、母さんは、大人しくなった。
プライドの高い人だ。
俺がキレたことなんて外で話しやしないだろうし、家庭顧みずな父さんには相談もできていない。
一人で弱っていっているよ。
いい気味だ。
俺はあんたの人形じゃない。一人の人間だ。
生き方くらい自分で選ぶさ。
偏差値がなんだ。
どこを卒業しようが、どこに就職しようが、俺が幸せになれるならいいだろう?
それともエリートじゃなきゃいけないのか?
息子の幸せを素直に祝えないのか?
それが母親か?
何度でも言おう。
俺はあんたのアクセサリーじゃない。
いくら投資してこられても。
いいか?
それは、あんたが望んでやってることだ。
それであんたに感謝するだとか見返りをやれというのはおかしな話だ。
育ててもらった恩がないわけじゃない。
だからあんたが自分でトイレ行けなくなった日には、俺が世話係つけてやるよ。
それでいいだろう?
あんたの知っている
あんたの理想の
優等生で聞き分けのいい悠くんは、もういない。
少なくともあんたの前では優等生である必要、なくなったんだ。