私はあなたのストーカーです


私に名を呼ばれた少女は、


「どうして私の名前を知ってるの?」


きょとんとしてみせたあと


「ああ、そっか。お兄さんから聞てるのか」


にかっと明るい笑顔を見せてきた。


私のイメージしていた小町ちゃんとは随分と違う印象の女の子を目の前に戸惑っていると――。


「気がついたか」


白い扉の向こうから現れたのは、栗原先生だったんだ。


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