私はあなたのストーカーです
「キスだけじゃなくて。色々な?」
「っ、はい」
「照れてやんの」
「そりゃあ……だってぇ……」
「まあ。大人になったら、なんて今は言えてるけど。いつ俺の我慢が限界を迎えるやら」
「へっ、」
「ここは、ある意味無法地帯だからな。二人になったあと、ヒナコと過ごす時間が増えて。小町の前でいいお兄さんになろうって気を張る必要がなくなったそのときは。俺の理性なんて案外すぐにぶっとぶかもな」
先生の言葉に、心臓が爆発寸前です。
「私みたいな、子供相手でも。そういう気分に、なれるんですか?」
「人をヘンタイみたいに言うなよ? お前だから、なれるんだ」
「……!」
「年とか。立場とか。法律とか倫理とか。全部抜きにしてお前が欲しくなってる。ほんと年甲斐も、ねえな」
「ど、どうぞ。揺らいでください!」
「アホ。今だって。十分揺らいでる」
「そうなんですか? キスだけでも。してみますか」
「それが一番ヤベえっての。スイッチ入れる気か」
入れたいなあ。
先生が、私を愛してくれるスイッチ。
今すぐに。
「幸せに、なろうな。一緒に。ゆっくり考えていこう。築いていこう。二人の、未来」
「……はい」