私はあなたのストーカーです
果たしてそんな私の気持ちがサクラには伝わっていたのでしょうか。
「おにいちゃん。ごめんなさい」
ある日を堺に、サクラは良く物をなくすようになりました。
サクラを預かったときに父からまとまった金を受け取っていたので養育費の工面には特段苦労しておらず、新しい文房具などは買い与えられられたのですが。
さすがに続くものですから、サクラに事情を聞いてみることにしたのです。
すると、サクラは、涙を流しながらこう言いました。
『サクラは、いらない子、なの?』
まだ、ほんの九つの子が。なにを悩んでいるのかと絶句しました。