私はあなたのストーカーです
イジメの主要メンバー
四人のうち、リーダーの女、K。
そいつを尾行していたときのことてす。
どう苦しめてやろうか計画を立てていたまさにそのとき。
予期せぬことが、起こりました。
――突然現れた少年が、Kを刺したのです。
それは、私の頭に描いた未来そのものでもありした。
私は来る日も来る日もKを殺すイメージをしていました。
目の前でKに馬乗りしれ少年は、抵抗するKを、刺し続けました。
あんな風に私もやってやりたかった。
しかし。
器用にガムテープで口を塞ぎ、手足の自由を奪い、あっという間にKの身動きをとれなくしてしまった少年が。
無抵抗な彼女を、ぬいぐるみでも刺すように、躊躇なくめった刺しにする様子をみているうちに。
できれば自分の手でトドメを刺してやりたいと思っていた私も、躊躇うものが、ありました。
自分がやろうとしていたことは、こんなにも、残忍なことだったのかと。
わかってはいたものの。
殺人という行為は。
――あまりにも、罪の重いものでした。
(もう、そのくらいにしておけ)
私は完全には心を鬼にすることはできなかったのです。