私はあなたのストーカーです
神を味方につけたと思いました。
「正直に言えば刺さないっていったら、バカみたいに、ベラベラ話してさ。まあ、刺したよね」
目の前の死神のような少年を見て、気づけば、私は笑っていました。
「けっこー、好きだったのにな。サクラのこと。約束してたのになあ。また話そうねって。忙しそうだったから、ときどきしか会えなかったけど。もう、叶わない」
その死神は、おそらくサクラの唯一の友達でした。
サクラのことを暗い子だとか勉強のできる子というクラスメイトはいましたが、好きだと言ったのは少年が初めてでした。
「いなくなった方がいいと思ったんだ。こいつ。こういうの『アダウチ』っていうんでしょ?」
気づけば私はKの返り血を浴びた少年を、抱きしめていました。
「よくやった」