私はあなたのストーカーです
ねえ、ヒナコちゃん。
保健室で、君に僕が
イジメを利用してセンセイとの距離縮めたらってアドバイスしたことあったよね?
【恋愛に正解も不正解もないでしょ。結果出すためならどんな道を通ったっていい】
当然あれは、君の固定概念を覆すための、悪魔の囁きの一つだったわけで。
ヒナコちゃんは、そうは思わないって優等生らしい回答で否定してきたけどさ。
あれ、センセイが、僕に教えてくれたことだからね?
『住みやすい環境は、自分で作るんですよ』
まあ、そんな話はもうどうでもいいか。
君も、落ちちゃったもんね。
センセイを手に入れるために全てを捨てたんだもんね。
よく頑張ったね、ヒナコちゃん。
えらいえらい。
そして、おめでとう。
君は無事、センセイの描いたシンデレラストーリーのヒロインとして、幸せな生活を手に入れることができました。
ただ、君の場合は僕と違って物語のカラクリを知ることはないだろうから。
センセイが本当はどんな人かわからないまま愛するんだろうね。
それで、いーよ。
だってセンセイがそういう台本を書いたんだもん。
それって、センセイ的には一番のハッピーエンドだからだよね?
だったらセンセイに従っていればいい。