私はあなたのストーカーです
センセイは、全然動じていなかったよね。
むしろ、彼らを利用しちゃったんだ。
宮内麻美たちのおかげでヒナコちゃんは、この世界に未練がなくなった。
憧れの高校生活にも。
センセイのいない将来も、捨てられた。
偶然装って出逢わせた碓氷悠も面白いくらい思い通りに僕に心を開いて落ちていったね。
すごいよ、センセイは。
僕がパパに買ってもらった家を自分の家だと言って紹介させたのもさ。
かつて僕もお世話になったことのある
あの山の奥の“センセイの自宅”を
“隠れ家”だと思い込ませるためなんだよね。
すごいな。すごいよ。
センセイと一緒だとすごく楽しい。
人間をゴミに変えちゃうより何倍も興奮する。
よくそんなシナリオ描けちゃうね。
やっぱり小説が好きだから?
まあ、うまくいくのは当たり前か。
だってセンセイ、神さまだし。