私はあなたのストーカーです
「俺個人、と言っても間違いではないんだけどな」
「え?」
「ここが学内だろうが、学外だろうが。就業時間だろうが、就業時間外だろうが。目の前で悲しんでる宇崎のこと。放っておけるわけないだろう?」
先生のこと、立派だって思います。
初めて会ったときよりも。
消しゴムをくれたときよりも。
さっき、屋上手前で声をかけてもらったときよりも。
こんなに短時間で。
ずっとずっと、素敵だなあって思ってます。
「あー、宇崎は、イヤか」
「え……」
「担任の先生に。深入りされるのは、なんつーか……うざったいか」
違う。そんなこと、思ってないよ。
「……から」
「ん?」
特別な目で見てもらえない、から。
だから、悲しいんです。