私はあなたのストーカーです
「不老不死。人類の永遠のテーマじゃないかな」
たしかに人は、死にたくないとか老けたくないとか考える生き物なのかもしれない。
だからこそマイナス五歳肌だとか長生きの秘訣とかいう商品が売れるわけで。
「私は……大人になりたい」
「そっか。俺はまだまだ子供でいてえな」
「ピーターパンシンドローム――『大人になりたくない』ってやつ?」
「まさか。そりゃ、いつかは大人になるのはわかってるし。なりたいと思うけどさ。なんだかんだ今が楽しいし」
そう、だよね。今しかできないことってあるよね。
それでも私は――。
『やっぱり宇崎は、笑ってる方がいいな』
私は
『かわいい』
私は
『俺にしてやれることがあればいいんだけど』
先生に、生徒として見られるのが嫌だから。
「はやく、卒業したいな」
そりゃあ先生の傍には、いたいけど。
「なに言ってんだ。入ったばっかだぞ」
「それでも卒業したいのー」
「ふうん」
今の関係は、やっぱり複雑だ。