伝説に散った龍Ⅱ














ユズ?



柚?



あれ?


















情報量過多です。



忘れてた。



私、柚と氷雨さんのところに居たんだった。



それで棗と出会って、
狼に送って



ミオと出会って、って、……え?



今何時?























「7時半」



「へ?」



「朝帰りとはいい度胸だな」



「…諒二」





…チャックくらいちゃんと閉めてよ。



思わず股の辺りを凝視してしまった。



どうやら諒二はお花を摘みに行っていたらしい。








「……ごめん」



「買い物袋も置いてっただろ、お前」



「…はい」



「氷雨さんが届けにきた」



「…うん」



「俺が礼を言っといた。」





な?芹那?





私が帰ってきてから
全く私を視界に映さなかった烈。



スプーンを静かに離した烈は意地悪く笑って、ゆっくりと私の視線を捕らえた。

























「…ありがとう」



「ん」



「迷惑かけてごめん」



「…ああ」





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