命の欠片
手紙にはこう書かれていた


「命の欠片
それは、記憶
私はそう思っているよ
君に思い出して欲しくて、また名前を呼んで欲しくて
だから君に声をかけたんだ
記憶と言うものは、生きていく中で命の次に大切なもの
君はそれを無くしてしまっていた
それほど悲しいことはないよ

結局私のことを思い出してくれた君とか話すことは出来なかったけれど
君と死ぬ前に話せて良かった

ありがとう」

そう書かれていた
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