それがあの日の夢だった
大きな物音で目を覚ます。
少し遅れて叫びのような悲鳴が聞こえてくる。

何かと思って私は音のする方へ歩みを進める。

私の生物としての本能が叫んでいた。

『これ以上進むな』 『とまれ』

それでも私は歩みを進める。

私の心には恐怖と共に仲間の、家族の安否を確認したいという気持ちが混在していた。
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