3次元の恋~オタクの恋物語~
妄想系オタク女子
家に帰った私は我が社が誇る
高性能ヘッドホンをつけ
テレビの電源を入れる。
私が勤めるakizuki電機は
国内の電機メーカーとしては
3本の指に入る程の大企業だ。
そんなメーカーが自信を持って
売り出したこの高性能ヘッドホンを
買わない訳がない。
何故かって?
それは、もちろんこのためだ。
ゲーム機の電源を入れ
画面に映し出されるイケメンに
顔を綻ばせる。
乙ゲーとの出会いは20歳だった。
成人式のお祝いに当時発売したての
ゲーム機を父がプレゼントしてくれた事が
キッカケだった。
せっかく新しいゲーム機を
プレゼントして貰ったのだから
新しいソフトも欲しくなり
そこで出会ったのが乙ゲーだった。
< 1 / 433 >