3次元の恋~オタクの恋物語~

青葉「警察、呼びますよ。」

律「それは困ります。」

青葉「本当に家の前にいるのなら
帰って下さい。迷惑です。」

律「どうしても会いたいんです。
お願いします。」

あー、もう!本当に。

せっかく大高と仲直り出来たのに。
今日は百瀬さんに会えるのに。

何でこの人に気分を害されなくちゃ
いけないんだろう。

青葉「本当に!無理ですから!」

彼からの電話を切るとすぐに
メッセージが届いた。

げっ!メッセージまで
送ってくるのか!と思ったけど
相手は大高からだった。

『イベントのフライヤー
届いたから今から届けに行く。
多分、これ柿谷好みのやつだから。』

大高の家から私の家まで30分強。

あの人が本当に家の前で
待っていたら、大高と鉢合わせする。

ようやく大高と仲直り出来たのに
あの人のせいでまた大高が
イベントには行かないとか
言い出したらシャレにならない。

とにかく、帰って貰おう。

慌てて外に出ると
本当にカイト似の彼はそこにいた。

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