3次元の恋~オタクの恋物語~
遥希「久しぶりに見たな。
柿谷の泣いてる所。
1番初めは昼間の花園3を
俺が勝手にやってバッドエンドを
選んだ時。あの時、柿谷。
めちゃくちゃ泣きながら怒ってた。
殺すとか言われたな、確か。」
大高が勝手に昼間の花園を
プレイしてバッドエンドを
選ぶ事は何度もあったから
正直、私は覚えてなかった。
遥希「でも、大丈夫だよ。柿谷。
間違ったならやり直せばいい。」
でも、大高は覚えてるんだ。
そんな昔の事でさえも。
私と初めて話した日の事も。
私が初めて泣いた日の事も。
ちゃんと、覚えているんだ。
青葉「でも、今までの努力が無駄になる。」
遥希「ならないよ。
柿谷が頑張った分はちゃんと
俺が覚えてる。」