3次元の恋~オタクの恋物語~
1番になりたい
ーガラガラ
依知「よう。」
19時になる10分前に居酒屋に
着いたのにそこには既に
百瀬さんがいた。
依知「早かったな。」
青葉「待ち合わせ、19時でしたよね?」
依知「うん、まあ早く仕事終わったから。
先に一杯。ビールでいいんだっけ?」
青葉「あ、はい。」
私のビールが届くと百瀬さんは
飲みかけのビールを突き出した。
依知「泣いた?」
青葉「え?」
依知「いや、目腫れてるから。」
さすがはリア充!
何かの雑誌に載っていた。
リア充は微かな変化にも
気付くのだと。
青葉「百瀬さんって女の人が
たった数センチ髪切っても
気付くタイプの人ですか?」
依知「あんたって本当
いつも唐突だよな。
別に、気付かないけど。」
百瀬さんは呆れていたけど
私は背伸びした。見当違いな事を
言ったと思われたくなくて
少しでもリア充人間に近づくために。