3次元の恋~オタクの恋物語~

あっ!私はまた...!
オタクモードに入ってしまった!

青葉「すみません!
私、また...。忘れて下さい!」

はぁ。とため息に近い息を吐き
彼は話し始める。

依知「俺さ、中学の頃は
いじられキャラつーか
そうゆう立ち位置で
皆が喜ぶような事して
ご機嫌取ってたんだよ。
特に、クラス一の人気者の
男に気にいられようと必死だった。
女は女で大変なんだろうけど
男は男で色々と大変なんだよ。」

リア充な彼の暗い過去を。

依知「その時、クラス一の人気者が
俺によく言ってたんだ。
百瀬がいるから喜ぶ誰かがいるって。
キラーワードっつーかさ。
俺、そいつのその言葉に
救われて今までやってこれたんだ。」

その時、私は思い知る。
人間、皆、生まれた時から
リア充な訳ではないのだと。

百瀬さんのような人が
そんな人生を送っていただなんて
少しも想像してなかった。

依知「だから、あんたみたいな人に
出会えて良かったよ。
俺らが作ったゲームをセリフ
覚えるまでやり込んでくれる
ファンに出会えて良かった。」

彼はいつでも幸せで充実してて。
かっこよくて...だから
風祭 ユリヤとも付き合えて。
私とは全然違う世界で生きてて。
それは昔から変わらないと思ってた。
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