3次元の恋~オタクの恋物語~
偏見も嫌悪もない。
今までで1番自然な
会話が出来た瞬間だった。
律「やっていく内に僕も
どんどんとハマって今では日課に...」
青葉「え?」
律「と、言いたい所ですが
すみません。やはり、僕は
好きになれそうにありません。」
真面目な彼が初めて言った冗談に…
青葉「はは。そうですよね。
その気持ちだけで十分です。」
律「ようやく笑ってくれましたね。」
私は自然と笑っていた。
この人にはいつも怒るか呆れるかの
感情しかなかったのに。
律「怒ってる青葉さんも
泣いてる青葉さんも素敵でしたけど
笑ってる青葉さんが1番素敵です。」
ああ、...この人...多分...すごくいい人だ。
カイトとは違う。
心をほんのりと温かくしてくれる
春の陽だまりのような人だ。