3次元の恋~オタクの恋物語~

それがオタクだ。
私たちは守っている。モラルも常識も。

他人に迷惑をかけないから
趣味と呼べるんだ。

だから、本当は...悲しいし辛い。
オタクというだけで気持ち悪がられたり
否定されたり、嫌悪感を抱かれるのは。

そんな悲しさも辛さも。
喜びも楽しさも。ちゃんと知っている。

だから、同じものを好きと言うだけで
遠く離れていても繋がっていられるから
信頼出来る。ここにいる人達の事は。

南雲さんの前に出来た列。

南雲さんと写真を撮ると
必ず皆が私と南雲さんに向かって
ありがとうございますと言ってくれた。

数十分に及ぶ撮影会を終えた
南雲さんは疲れ果てていた。
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